風蘭人形いんだはうす

風蘭人形がTwitterじゃ収まらない事を書くブログです

風蘭人形がラッパーになるまで

こんにちは。お久しぶりです。

自分はこのブログの他にラップを書いたり身内で見せ合うSSを書いたりしてるのですが、どちらも停滞気味なので久しぶりに何か記事を書こうと思い筆を取りました。

そして今回のテーマは「自分がどうやってラッパーになったか」です。自伝的な話ではなく、ラッパーとして必要なスキルを獲得する上でどのような事をして、今はどうしているという話を元にした音源ラッパーになりたい人のための。昨今のブームに感化された人の助けになればと思い書きました。

前置きが長くなりましたがそろそろ本題に入ります。

Step1:まずは聴き込め

まずは色んなラッパーの色んな曲を徹底的に漁って聴き込んでください。自分は元々東方アレンジの作詞(要するにメロディ借りて作詞を楽しんでただけ)をしてるというバックボーンがあったので、ラップにハマってすぐラップも作ろうと思いました。確かに歌詞は作れました。ですがフロウ(歌い方)がぎこちなくなり歌詞の方向性もバラバラでした。

ライミングスキルの不足もありましたが自然なフロウの仕方が身に付いてない、ラップと言えばこういうテーマという固定概念が主な原因の為これを解消する為にまずは色んなタイプの曲をDigって聴きまくって下さい!

 

Step2:ライミングを練習

やはりラップに欠かせないのはライム、つまり押韻。目指す方向性にもよりますが最低限韻踏めた方がやっぱりかっこいいと思います。それに韻を完全に捨てたやり方はフロウや言葉のセンスがよっぽど卓越でなければキまらないのでやはり押韻は多少なりとも必要でしょう。

トレーニングの方法は簡単。まずは本や辞書を適当に開いて目に付いた2文字や3文字の言葉で韻を踏んで見てください。慣れたら4文字、5文字...と増やしてみましょう。そして自分で思い付いた韻はメモして下さい。意外とこれが役に立つんです。

街中でも学校でも職場でも家でもふと目についたもので韻を踏んでみるという事をしてれば踏む力も上がり、作り始めてから使える韻も溜まってきますよ!

 

Step3:言葉を繋げる

自分は他の種類の作詞を先にやっており、そのバックボーンがある前提の体験談しか話せませんが、そんな人は極小数なのも承知しています。なのでこれも多少練習が必要かなと思います。

例えば、自分が好きな曲や知ってる曲のメロディーを借りてそこに別の言葉を落とし込む、または予め決めた(俳句の5.7.5、短歌の5.7.5.7.7のような)文字数にそって詩を作ってみる。などがやりやすいかと思います。一見ふざけてるように思われるかもしれませんが、替え歌を作るのも全然ありだと思っています。

また、何気なく目に付いた全く関係ない2つの単語を一文中に入れるというのも韻を活用する上でのトレーニングになると思います。

 

Step4:実際に作る

Step1~3をこなし続け、ある程度の期間(人それぞれだが自分の場合は半年)が経つ、もしくはインスピレーションが刺激されたら実際に作ってみましょう。

処女作としておすすめなのは既存の曲のREMIXです。なぜなら、既に他の人の音の乗り方が分かってる分フロウしやすく、また難しいhook作りの手間も省けるので割とオススメです。またテーマに関係する言葉を書きだしそれで韻を踏みそれをメモしておくという方法も中々オススメです。

ここで最も気をつけて欲しいことは「〇〇にフロウが似てる」と思ったり言われたりしても気にしないで下さい。意外と自分のクセが反映されて自分なりのフロウになってますし、後で磨きがかかる事の方が圧倒的に多いです。というか多少似たフロウのラッパーなんて掃いて捨てるほど居ます。ですが僅かなクセの違いやリリックの雰囲気や韻の踏み方、声質などで印象はだいぶ変わるので安心して下さい!

そして踏めてないとかも気にしないで下さい、最初は2.3文字の韻を1Verseに何回か踏めてなくてもいいです!なんなら全く踏めてなくてもいいです!後で克服するなり他のスキルを伸ばせばOKです!

ただし、韻が固いラッパーを目指すなら妥協はしないで下さい!韻は踏もうと思って踏めるものではありません。特に固く、もしくは沢山踏むのにはかなりのスキルがいります。またハードル低く出発すると中々巻き返すのは難しいです。子音踏んだり長く踏まなくてもいいので無理なく、でも出来る限り踏むように拘ってライマーを目指して下さい!

 

 

以上のStepを経て自分は今ラッパーとして曲を作ってます。でも結局は本人の努力やセンス、才能によります。もちろん自分では意識していない要素や自分ではアドバイスしきれないスキルもありますので他の似たサイトを見たり、直接ラッパーに聞いてみるのもいいと思います。

またZeebraさんが「ジブラの日本語ラップメゾット」という本を出してラップをやる上での基本やテクニックを書いてあるのでもっと詳しく学びたいという人はそれを読んでみてください。

http://bunkyosha.com/book/all/1564/

 

最後にですがこれは音源を作るラッパーを目指す上でのアドバイスでありフリースタイラーになる為にはまた別の練習が必要だと思いますので語弊のないよう注意を加えておきます。

それではこれをみて良いラッパーライフを送ってくれる人が居ることを願って今回は締めくくります。